生活に寄り添う訪問看護の魅力
30年ほど看護師として、療養病棟や回復期リハビリ病棟で勤務を経験した後、2024年10月にこちらへ転職をしました。きっかけは、療養やリハビリの現場でやりがいを感じていたものの、年齢とともに体力的にも精神的にも少し無理がきかなくなってきたこと。このままでは仕事が楽しくなくなると思い、変化を求めていました。訪問看護に興味があり、病院とは違う場所で医療や看護に携わりたい、新しいことを学びたいという気持ちが強くありました。最初は不安もありましたが「やってみたい」という気持ちの方が大きかったのです。
実際に働き始めると、利用者さんとゆっくり向き合う時間が格段に増えました。病院では病気を治すことが主でしたが、今は利用者さんの生活そのものを支える看護だと感じています。以前は医療処置の準備がすぐ整っていましたが、今は「どうしたらもっと口から食べてくれるだろう」「好きなものはなんだろう」とみんなで試行錯誤します。利用者さんを第一に考え、ご家族の負担も考慮したケアをチームで行うことに、大きなやりがいを感じています。